須磨﨑 亮

病院長
須磨﨑 亮

茨城県立こども病院のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。

当院は1985年に発足以来,一貫して茨城県の小児医療を先導してきました。新生児医療や造血幹細胞移植などの高度な専門診療を県内で初めて開始し,今も大きな成果を挙げています。例えば茨城県の新生児死亡率は,従来は全国平均よりも大幅に悪かったのですが,こども病院が開設されてから急速に改善し,現在では死亡率の低さでは全国でトップ10に入ることも珍しくありません。また近年は、救急車の受け入れ台数が年間1,700を超え,ドクターヘリの基地を務めるなど救急医療にも大きく貢献し,時代のニーズに合わせて診療内容を高度化させてきました。この過程で医師,看護師など小児医療に携わる400名以上のプロフェッショナルが集結し,茨城県では最大の小児医療施設となっています。


少子化は日本の抱える最重要の課題であり,地域の発展のためにも小児・周産期医療の充実が求められています。茨城県はとくに,人口当たりの小児科医師数が少なく,こども病院には小児医療を担当する医師など専門職の養成も期待されています。人口300万人に近い大きな県ですが医師養成を担う大学は筑波大学1校だけなので,医師不足の解決は容易ではありません。さいわい茨城県では地域医療にも関心を持つ若手医師が急速に増えつつあります。当院には筑波大学の教育ステーションが設置され、充実した研修環境を提供するなど、人材育成に力を入れています。現在、外科系も合せて専攻医は20名近くが在籍し、小児科専攻医もここ数年は毎年4~5名を採用しており、様々な大学出身の若手医師が集まって研鑽を積んでいます。また当院はカナダのアルバータ州立小児病院と姉妹提携しており、昨年は「ナース・プラクティショナーの育成・教育」を主テーマに6名の医師・看護師が来日して、指導や交流を行いました。全国のこども病院の中でも看護師が多い当院では、将来的にも高度な能力を有する看護師を多数養成して、県内小児・周産期医療の充実・発展に貢献できるように努めています。


こども病院の使命は「病気の子どもと家族を守る」ことにあります。病院内だけではなく、福祉施設、学校、自治体などの行政機関と力を合わせて、こども達の健やかな成長発達を支えられる環境創りにも努めています。医療的ケア児などの在宅医療や成人への移行期医療を進めるために設置された成育在宅支援室や新設された訪問医療部門では、医師、看護師、心理士、MSW、保育士等がチームを作って活動しています。

以上のような活動を通して、皆さまから「茨城県立こども病院があってよかった。」と言って頂けるように、職員一同、力を合わせて頑張ってまいります。茨城県民と小児医療を支えて下さっている多くの方々に感謝しつつ、今後もご指導,ご支援を頂けますようにお願い申し上げます。

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