心臓血管外科(2022年度)

心臓血管外科診療体制

平成28年度から阿部正一、坂有希子の2人体制となり、今年度も火曜日の手術は主として筑波大学心臓血管外科 加藤秀之、木曜日の手術は茨城県立中央病院心臓血管外科の協力を得て3人体制で手術を行うという変則的な体制のままであった。

9月から3月までの間、亀田総合病院心臓血管外科 保坂公雄の院外研修を受け入れた。心臓血管外科専門医取得を目指した若き外科医の活躍に期待している。

手術

令和4年4月から令和5年3月までの手術総数65例で、内訳は開心術46例、非開心術14例、その他4例、ペースメーカー手術1例であった。病院内死亡は3例であった。両側肺動脈絞扼術を行った左心低形成症候群(大動脈閉鎖、僧帽弁狭窄、低出生体重児)、重症エプスタイン奇形の低出産体重児、超低出生体重児の動脈管開存が院内死亡した。

外来

月曜日午前(阿部)、水曜日午前(阿部)、金曜日午前(阿部、坂)、およびペースメーカー外来(坂)。

(心臓血管外科部長 阿部 正一)

■2022年度
総数65
開心術46非開心術14
   心室中隔欠損14   動脈管開存閉鎖術11
   心房中隔欠損8   大動脈縮窄切除端端吻合1
   ファロー四徴症4   肺動脈絞扼術1
   両大血管右室起始1   両側肺動脈絞扼術1
   完全型房室中隔欠損1
   総肺静脈還流異常1
   完全大血管転位2その他4
   大動脈弓離断複合1   二期的胸骨閉鎖2
   大動脈縮窄複合1   胸骨再固定1
   左室流出路閉塞1   静脈ー静脈短絡閉鎖術1
   エプスタイン奇形2
   肺動脈閉鎖(二心室修復)1
   総動脈幹遺残1
   フォンタン手術4ペースメーカー関連1
   両方向性グレン手術2   PM機能不全1
   肺動脈形成術1
   体肺動脈短絡術1
■1998.4.1〜2023.3.31
総数2,013
開心術1,310非開心術455
   心室中隔欠損381   動脈管開存147
   心房中隔欠損203   血管輪4
   ファロー四徴症102   大動脈縮窄切除端端吻合12
   ファロー四徴症/肺動脈閉鎖26   体肺動脈短絡術172
   右室二腔症15   主要体肺動脈側副血管14
   両大血管右室起始19   鎖骨下動脈フラップ法29
   部分型房室中隔欠損21   肺動脈絞扼術43
   完全型房室中隔欠損36   両側肺動脈絞扼25
   房室中隔欠損/ファロー四徴症4   その他7
   房室中隔欠損/部分肺静脈還流異常1   off pump Fontan2
   房室中隔欠損/単心房1その他213
   部分肺静脈還流異常8   二期的胸骨閉鎖76
   総肺静脈還流異常32   体肺動脈短絡再建11
   完全大血管転位39   補助循環関連12
   両大血管右室起始/大血管転位6   術創26
   大動脈弓離断複合10   縦隔炎15
   大動脈縮窄複合20   カテーテル穿孔2
   大動脈縮窄3   セローマ1
   僧房弁疾患12   試験開胸3
   大動脈弁疾患14   再開胸7
   左室流出路閉塞3   心タンポナーデ22
   大動脈中隔欠損2   乳び胸3
   三心房心3   横隔膜縫縮7
   肺動脈弁欠損症候群5   肺生検1
   バルサルバ洞動脈瘤1   血栓除去1
   エプスタイン奇形6   膿胸1
   肺動脈スリング3   気管切開1
   左冠動脈肺動脈起始3   気管形成1
   冠動静脈瘻2   血管手術19
   肺動脈閉鎖(二心室修復)7   その他4
   右肺動脈上行大動脈起始3
   総動脈幹遺残2
   修正大血管転位2
   孤立性心室逆位+大動脈縮窄1
   フォンタン手術71
   両方向性グレン手術73
   1.5心室修復2
   ノーウッド手術23
   単心室、総肺静脈還流異常11
   心房中隔欠損作成術9
   肺動脈形成術11
   共通房室弁形成術1
   三尖弁形成術1
   右室流出路形成術11
   体肺動脈短絡術11
   大動脈縮窄/単心室2
   非解剖学的バイパス1
   感染性心内膜炎1
   再手術86