現在、輸血に用いられる血液は日本赤十字社から供給された、感染症のスクリーニング検査を通過した血液ですが、検査をすり抜けてB型肝炎に感染してしまう事例が年間数例ですが報告されています。C型肝炎は抗体によるスクリーニング検査が開始されたのは1989年ですから、それ以前に輸血を受けられた方は感染のリスクがあります。
赤血球輸血を多く受けた方では輸血後鉄過剰症が問題となることがあります。
おなかの手術や放射線治療を受けた方は、腸が癒着を起こして通りが悪くなる病態(癒着性イレウス)を起こすことがあります。
長期にご飯が食べられず、点滴で栄養補給を受けていた患者さんに胆石を合併する方がみられます。
こんな人は要注意です
- 1989年以前に輸血を受けた方で肝炎の検査を受けたことがない
- 頻回に赤血球輸血を受けた
- 慢性的な肝障害を指摘されている。
- 腹部に放射線治療を受けた
- 肥満体である
- 飲酒の量が多い
こんな症状に注意
- 下痢と便秘を繰り返す
- ときどき激しい腹痛に見舞われる
- 便に血液が混ざる
- 体がだるく、食欲がない
- おなかが張る
- 飲み込みにくさがある
- ダイエットしたのでもなく体重が減少した
専門の診療科は?
- 消化器内科
気を付けることは?
健診で肝機能障害を指摘された場合には、専門医を受診し、病気のことを伝えましょう。
輸血後に肝炎の検査を受けたことがない人は、検査を受けることをお勧めします。
おなかに放射線治療を受けた方は、定期的に大腸がん健診をうけましょう。〒311-4145 茨城県水戸市双葉台3丁目3番地の1
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