普段は左右の眼を使って生活しているので、一方の眼の不調にはなかなか気づけません。
頭部に放射線治療を受けた人(造血細胞移植の前処置としての全身放射線照射を含む)は、眼科の健診で白内障があると言われることがしばしばあります。多くは無症状で、治療が必要となる方は少ないのですが、ゆっくりと進行する場合、症状に気づきにくいといった問題もあります。
造血細胞移植を受けた方では、慢性GVHDの症状として、dry eye(眼の乾燥)があります。涙が出にくいため、目に入ったゴミが角膜を傷つけてしまうことがあります。
こんな人は要注意です
- 造血細胞移植の前処置で放射線治療を受けた
- 頭部への放射線治療を受けた
- 慢性GVHDの治療としてステロイド剤を長期にわたり内服している
- 病気の治療中に白内障や緑内障を指摘された
こんな症状に注意
- 他の人と比べて眩しいところが苦手(白内障の症状かもしれません)
- 目が乾きやすく、ついついこすってしまう
- 目の奥の方に痛みがある
専門の診療科は?
- 眼科
気を付けることは?
- 眼圧の上昇は気がつかないうちに進行します。定期的な健診を受けることが大切です
- 眼科的な合併症のリスクの高い治療を受けた方は、定期的に受診することをお勧めします