固形腫瘍で多く使用されるシスプラチンやカルボプラチンといった薬は聴力低下をきたすことで知られています。高音域の音が聞き取れないといったことから始まるので、日常生活では気づきにくいかもしれません。(ピッというような電子音が聞こえにくくなります)
好中球が少なく、中耳炎を繰り返した人は、鼓膜や中耳が炎症で固くなり、聴力に影響が残ることもあります。
こんな人は要注意です
- シスプラチンやカルボプラチンを使用した化学療法を受けた
- 治療中に中耳炎を繰り返した
- 頭頚部の腫瘍に対して放射線治療を受けた
こんな症状に注意
- 話を聞き返すことが多い
- ざわざわしているところでは、人の話し声を聞き分けにくい
- ゲームやパソコンの電子音が聞こえにくい
専門の診療科は?
- 耳鼻咽喉科
気を付けることは?
これらの症状が治療が終わって時間が経ってから進行してくることは稀ですが、「いわれてみれば…」と思う方はいちど検査を受けてはいかがでしょうか?