救急外来に下腹部痛で受診した男子。小児科外来で頻度が多いのは便秘症や急性胃腸炎などですが、見逃してはいけないものの1つに「精索捻転」があります。 精索捻転とは文字通り、精索が捻れてしまい、精巣に流れる血流が途絶し、精巣が壊死する病気です。 日本小児泌尿器科学会(https://jspu.jp/img/about/ippan_021/021_01.gif) 一般 ...
茨城県立こども病院の後期研修医が日々学んでいることを皆さんにも共有していきたいと思います。
今日は子どもの痛みの評価についてです。
当院では毎週クリニカルカンファレンスという場で、担当になった医師が勉強になった貴重な症例や過去の症例をまとめた報告などをしてくれています。
今日の担当は後期研修1年目の今川先生でした。
「熱傷処置の鎮痛に難渋した1例」ということで発表してくれました。
熱傷処置の基本は「シャワー+泡での洗浄」と「ワセリン塗布+メロリンガーゼによる保護」が一般的です。この処置には疼痛が伴うため、適宜、アセトアミノフェンやオピオイド製剤による疼痛管理を行なっています。
ここで成人と異なってくるのは「いかに患者さんの疼痛を評価するか」という点です。
疼痛の訴え方には以下のように年齢によって差があります。