今年度初の試みとして、医学生に対して小児超音波の勉強会を実施しました! 申し込み自体は12名の医学生にしてもらい、体調不良などで来れない学生もいましたが、9名が参加してくれました! 実際に子ども達に当てるというなかなかできない経験をしながら、小児超音波の有用性を実感してもらえたかと思います! 超音波は被曝もなく、侵襲もないが、技術が必要なもので、学生時代から学ぶにはもって ...
気管支喘息の急性増悪は救急外来などで良く診る疾患です。 気管支喘息の急性増悪の患者さんが来た時に、重症度をきちんとアセスメントできることが、診療の第一歩となります。なぜなら、急性増悪の際の治療は重症度によってフローチャートで決まっているからです。 まずは、喘息の急性増悪の重症度の評価のためには以下の表を覚えましょう! 岐阜県喘息・アレルギー系疾患対策事業連絡協議会 (小児気 ...
アナフィラキシーと聞いた時、どんなイメージをお持ちですか? 「アレルギー症状の中でも重症なもので、命の危険を脅かすもの」というイメージは大体の人があるかと思います。 では、救急外来でアレルギー症状で受診された患者さんを正しくアナフィラキシーかどうかを評価するために最も大事なことをこれから説明します。 以下の表を覚えてください。そうすれば、アナフィラキシーかどうかを正しく評価できる ...
救急外来に下腹部痛で受診した男子。小児科外来で頻度が多いのは便秘症や急性胃腸炎などですが、見逃してはいけないものの1つに「精索捻転」があります。 精索捻転とは文字通り、精索が捻れてしまい、精巣に流れる血流が途絶し、精巣が壊死する病気です。 日本小児泌尿器科学会(https://jspu.jp/img/about/ippan_021/021_01.gif) 一般 ...
茨城県立こども病院の後期研修医が日々学んでいることを皆さんにも共有していきたいと思います。
今日は子どもの痛みの評価についてです。
当院では毎週クリニカルカンファレンスという場で、担当になった医師が勉強になった貴重な症例や過去の症例をまとめた報告などをしてくれています。
今日の担当は後期研修1年目の今川先生でした。
「熱傷処置の鎮痛に難渋した1例」ということで発表してくれました。
熱傷処置の基本は「シャワー+泡での洗浄」と「ワセリン塗布+メロリンガーゼによる保護」が一般的です。この処置には疼痛が伴うため、適宜、アセトアミノフェンやオピオイド製剤による疼痛管理を行なっています。
ここで成人と異なってくるのは「いかに患者さんの疼痛を評価するか」という点です。
疼痛の訴え方には以下のように年齢によって差があります。